2024/07/21 12:05

楽しく走りたい

 

〇はじめに

 

こんなことがありました。

 

半年ぶりに会う友人がめっちゃデカくなっている。

近況報告でもしながらゆっくり飯でも、、、のはずがもうそれどころではない。

僕の口から出た言葉は、「久しぶりやなぁ~」ではなく、

「おいおい、え~」

思わずニヤついてしまった。二度見ならぬ、ガン見。衝撃だった。

少し冷静になって考える。

「なぜだ、、、ははぁ~ん。これはやってるな。かなりやってるな。」

我こそはと言わんばかりに主張した筋肉は、ダボっとしたTシャツでは隠しきれていない。

袖口から出た前腕(二の腕じゃない方)が僕のふくらはぎぐらいある。

「これはすごい」

身近にマッチョがいない僕はかなり興奮した。

とはいえ、ベタベタ触るわけでもなく、どういう経緯があったのかを聞くわけでもなく、

ただただ鍛え上げられた肉体をガン見する僕。

「やってるね~」と言うと、「暇やから」とさらっと返される。

一時期フィジーク選手のYouTubeを見ていた僕は、その類に関して無知ではない。

一応、彼の仕上がりをチェック。

減量期でないとはいえ、腹筋がUHA味覚糖SIXPACKプロテインバーみたいだ。

この肉体に強い憧れはないが、やっぱり近くで見ると圧倒される。

もうここまできたら作品だと思った。

しかしここで、

僕が一番魅了されたのは、何といっても彼の余裕である。

「妙に落ち着いている」

筋トレし過ぎて自己肯定感が爆上がり中なのか、自身に満ち溢れているように見える。

感情的にならず冷静で、器が大きく気配りもできる、おまけに謙虚で、、、

彼の人間性が本当にそうなのかはわからないが、そう思わせるオーラに魅力を感じる。

何かに一生懸命な人はオーラが出るのか?

僕は出ているのかな?

 

一生懸命かどうかはさておき、趣味があって、そこに打ち込める時間があって、、、

それだけで人を輝かせるなと思う体験でした。

もちろん、その趣味は体育会系か文化系かは問いません。

しかし、最近僕は、好きで走っているはずなのにストレスを感じることが多いです。

連日の暑さや、山ならではのクモの巣など、さまざまな要因はありますが、一番は、

「レースで結果を出したい」

このエゴが自分自身を窮屈にしています。

「幸せ」と思う瞬間は、走り切った達成感やご褒美の食事など、いつも走ったあと。

本当は走っている最中にも「幸せ」と感じたいものです。

その葛藤が味わえるのも今のうちと肩の力を抜いて考えてもみましたが、

でもやっぱり、走ること自体に楽しみを見出したい。

ここでなんと、

その思いが実現する体験を先日してきました。

これがきっかけで、走ること自体への考え方が変わりますように(笑)。

 

〇地元でロゲイニング

僕は香川県坂出市出身です。

大学4年間は広島県で過ごしましたが、それ以外はずっと香川県を守っています(笑)。

坂出市は、瀬戸大橋が通っていて岡山へのアクセスが超便利。

自然も豊かで、山、川、海すべてあります。

サクッと里山を登れば、瀬戸内海を見渡すことができるのです。

さらに今年、坂出駅前のイオンを解体し、数年後に新たな建物ができるとか。

坂出駅周辺再整備基本構想の下、進化している市です。

隣接する高松市と丸亀市に負けてたまるか(笑)。

しかし少子化の進行は否めず、数年後には僕の出身小学校が小・中一貫校になります。

そんな僕の地元、坂出市で7月13日(土)にロゲイニングのイベントがありました。

僕は、ロゲイニングのベテランお二方と3人チーム、3.5時間コースで出場しました。

「なんとなく土地勘はあるから有利かな」

「いったいどこがポイントになっているのかな」

ワクワクしながら当日を迎えました。

 

〇良い意味でも悪い意味でも難しくて面白い

あくまでイベントなので、競技性は低く、イベント名も「あるきロゲ」。

まぁ、服装はガチ勢で、要所要所で走りましたが(苦笑)。

スタート30分前になりました。

ポイント地点が記載された地図と各ポイント地点に対応する写真が配られ、作戦タイムが始まります。

「え、各ポイント地点に何点か記載されてないじゃん」

普通、スタート・ゴール地点から離れた場所ほど高得点となりますが、そんなのは関係なさそうです。

ポイント地点を示す黒点も、縮小された地図のわりにデカい、、、

作戦はアバウトにして、なんとなくでスタートしました。

嫌な予感は的中して、目的地に行っても写真通りのオブジェ的なものが見つかりません。

「ほんまにここですか?案内あってます?」

何もない民家をうろうろしたり、同じ場所を行ったり来たり。

それはそれで楽しかったですが、おそらく家族で参加してたらケンカしてたかも(苦笑)。

ポイントは図書館ではなく、図書館の施設内のキリン!


自動車学校でかき氷を食べるとボーナスポイントが!(ちなみに僕はここで免許を取りました。)


このイベントを通して、二度と立ち入ることがないであろう施設や、初めて知った飲食店、見向きもしなかったオブジェなど、たくさんの体験・発見がありました。

まさに、地元再発掘!

実は、スタート前からずっと言い続けていたことがあって、

「僕たちこの感じで優勝できないと恥ずいですよね(苦笑)」

明らかに大会の趣旨とは違って、ガチ目な服装で、しかも走っている。

嫌な想定をしつつ表彰式へ。

結果は2位

「ありゃ」

1位のチームは、スタート・ゴール地点に密集したチェックポイントを有料コンテンツと組み合わせながらうまく回収。

大差で惨敗しました。

とはいえ、なかなか楽しめた。走った距離は16キロを少し超えてました。

本当に充実したひと時でした。

最後にお菓子をかけて、参加者全員でじゃんけん大会。

なんと子供を差し置いて勝ってしまう強運(凶運)の僕。

さすがにヤバいと近くの女の子2人(おそらく姉妹)にあげる。

もちろんその近くにはお父さんがいて、あやしまれないように。

ですが、正義感の強い律儀なタイプの子どもで、まだ小学校低学年ぐらいだというのに、

「いりません」

とはっきり断られる。その目には、

「私じゃんけんで負けたのでもらえません」とはっきり書かれていた。

いや、僕の立場からすると、これはこれでしんどい。

仕方なくお父さんにあげる。下の子は嬉しそうだったので何より。

ほっとしました。

 

〇ロゲ後はTTTじゃ。いやTTTって何?

まだまだ終わりません(笑)。

実はロゲの2日前の木曜日、同じチームのメンバーから面白そうな知らせが。

どうやら、TTTは高松to徳島を意味しているらしい。

詳細は高松駅を20時過ぎに出発して徳島市の温泉施設を目指す75キロのナイトラン。

これは、イベントでもなんでもなく、ただそういうやつだ。

75キロに全くの抵抗がなく、それより楽しそうというワクワク感が募る。

知らせを聞いて即決。

午前中はロゲを楽しみ、昼寝をはさんであっという間にスタートの時間。

 

〇ひたすら真っ暗な11号線

スタートしてから、最初の3キロは初対面の方と一緒にキロ5ぐらいで進むも、僕は自重してキロ6に落とし、そこからは終始一人旅。

やっぱり一人はつらいけど、夜通し走り続けるという非日常感と、途中歩く気満々という精神的な気楽さが僕を後押しする。

本当にひたすら真っ暗な11号線をキロ6で進むだけ。

トンネルなど少し不気味な地点を通過するときや、尿意が迫ったときだけキロ5に上がる。

途中、現在地と安否の確認のため、チェックポイント(7キロぐらいごとのコンビニや自販機)の写真を撮ってグループラインに送るのが唯一の気休めだ。

50キロ地点ぐらいで先頭を行く人に追いつく。

しかし、一緒に進むことはなく僕は一人で淡々と。

本来なら、もう走ることに飽きて誰かと談笑しながらと思うはず。

だが、今回はハードルを低めに設定して、楽しそうという意欲に駆られて参加したので、走ることがそこまで苦ではない。

初めて通る道に新鮮味を見出したり、少しずつ明るくなる空を感じたり、

ゾーンに入ったわけでもなく、足が軽いわけでもない。

ただ、一人でもずっと走っていられる感覚がありました。

もちろんゴールはあっての話ですが(笑)。

これはゴール後の吉野川です。一瞬、晴れ間が。


以上、僕の週末でした。(常体と敬体の混同、申し訳ありません。)

 

〇最後に、75キロのナイトラン中に試した補給食について紹介!!


POW BAR(パウ バー)

まだまだ胃腸が元気な序盤(20~30キロ地点)に食べました。

初めて試す補給食にワクワク。

僕はなぜか、「パウ」を「パフ」と勘違いしていて、勝手にサクサクの食感をイメージしていました。

実際食べると、「もっちり?しっとり?ねっとり?」

想像と違ったことによる残念感はありましたが(勝手に想像した自分が悪い)、

とにかく、おいしかったです!

スピードレースでは、窒息の可能性ありですが、

ミドル~ロングディスタンスのトレイルランや山遊びでは、問題ないかと。

しっかり食べている感があり、1個でかなり満足感が得られます。

暑さで溶けることもなく、甘すぎず自然でやさしい味わいといった感じ。

個人的には、仕事中の間食として冷やして食べたいかな。

 


・ライスピュレ

こちらは中盤から終盤(5060キロ地点)で食べました。

このときも胃腸は元気でハンガーノックの予感はありませんでした。

POW BAR(パウ バー)が効いているのかな。

ですが、補給はこまめに摂るに越したことはないので、迷わず摂取。

やっぱり、はじめての補給物はワクワク。

味は、思いのほかさっぱりしていておいしい!

固めのジェルといった感じで、例えるならメダリストのジェル(揉んで柔らかくしていない固めの状態)かな。

ただ、メダリストのジェルと違って、「つぶつぶ?ざらざら?」の食感があって、

それはそれで良かったです。

POW BAR(パウ バー)にしても、ライスピュレにしても、いずれもゆっくり消化されるタイプの補給食なので、

ジェルと聞いてイメージする、あの脳天かち割るような「甘っ」といった感覚はなく、

急激な血糖値上昇による体の鈍さも感じられませんでした。

特にライスピュレは個人的に即効性もあったように感じます(同時に摂取したオレンジジュースの影響かもしれませんが(笑))。

 

以上、簡単な紹介でした。

いずれも、play field mountainで取り扱われているので、是非試してくださいね。