2024/11/25 14:16

FTRをふりかえって

 

○ 4度目の100mileレース

MMM(地元香川県の100mileレース)から2週間が経ちました。

僕にとってこの2週間は本当にあっという間で、

毎日、不安と憂鬱な気分にさいなまれながら過ごしていました。

なぜなら、自身4度目となる100mileレースにエントリーしていたからです。

 

○ 第10回FTR

FunTrails Round 秩父&奥武蔵」

この大会(埼玉県)が第10回記念ということで、

既存の100kと50kに加え、100mileのカテゴリーが新設されました。

約160kで、累積は約9700m、制限時間は32時間となかなかハード。

この大会を知ったのは、TAMBA2024(6月)の閉会式でのことでした。

四国から乗り合わせで行く予定で、まだ席は空いているとのことであったため、

またとない機会であると捉え、後日出場する意思を伝えました。

入賞を目指すには100kへのエントリーが妥当だろうと考えていましたが、

エントリーの際、「第10回記念だから100mileにしないと」

という仲間の助言で目が覚め、100mileに決めました。

このとき、MMMに出場することは確定しており、

FTRはその2週間後であることは理解していたのですが、

なぜかスケジュールや疲労具合について、そこまで真剣に考えていませんでした。

 

○ 11月14日(木)

仕事を終え、夜中に出発するプラン。

レース前日まで普段通り仕事をして、次の日に100mileを走ったMMMとは違い、

1日年休を取得し、移動に多くの時間を費やし、

前日受付をして、予約した宿で前泊して...などなど、

今回のレースはがっつり旅感がありました。

本来なら、この旅感が100mileレースという、

非日常への冒険の始まりをいい意味で助長してくれるのですが、

2週間前に100mileを走った疲労や、

長時間の移動疲れもあり(ほぼ寝させていただきましたが...)、

出発前から、何ならレースが始まっても弱気な発言が目立っていました。

「もう行くのやめません??」「おいしいもの食べて帰りません?」

自分でも変な発言をしていると自覚しながらも、

本音なのか冗談なのか曖昧な思考のまま目的地に到着しました。

 

○ 11月15日(金)

せっかくならご当地名物や、有名なお店でおいしいものをたくさん食べたい。

そんな思いから、関東方面で「オモウマい店」をリサーチ。

結果、大盛りの中華をしこたま食うことになり、

レース前日の昼から、消化に悪い油物等を大量に胃袋に注入しました。

そして会場に入り、前日受付を済ませたところで、

にぎやかな雰囲気が、少しずつレースへの気持ちの高まりを後押ししてくれました。

会場のブース出展をうろうろしていると、運命のパラチノースネキと出会いました。

他のブースと違い、パラチノースのエリアだけ、

明らかに無知そうな若い女性3人が宣伝をしていました(失礼ですみません)。

試飲させてくれた1人の女性が、「明日は正丸駅エイドで応援しています」と言うと、

すかさず「山田です!もしいないと僕やめるんで!」と冗談を言い残し、

楽しみが1つ増えたと思いながら、レース当日を迎えました。

 

○ 11月16(土)

MMMからの2週間は、ほぼほぼノーラン。

あえてというより、メンタルが前に向かないという感覚でした。

MMMの結果に左右されたとか、燃え尽きたとかではなく、

「シンプルにしばらく休みたい」という気持ちが影響し、

MMMから3日ほど経つと、普通に走れるまでに回復はしましたが、

それでもサボりまくり、結果的に体の疲労はとれたが、

メンタルの疲労がとれていないというのが現状でした。

いわゆる、この部分が「芯からの疲労」だったように思います。

会場の雰囲気やパラチノースネキのおかげで、多少やる気に補正がかかりましたが、

それでも、スタートラインに立ったとき、ワクワクよりも不安が勝っていました。

 

○ スタート前

今回は単独行動でないため、早めの会場入りでした。

1時間前から会場にいるなんて、いつもの僕じゃ考えられない...

手持ちぶさたになりながらも、ニューハレテーピングをお店の人に貼ってもらったり、

四国のメンバーで談笑をしたりしていると、あっという間にスタートの時間になりました。

中四国でおなじみのMCTOMOT(トモティ)の声が聞こえ、

アウェイからホームになったような安心感が生まれました。

100mileは100kと同じく32時間制限。そして朝6時に同時スタート。

完走の自信はありましたが、気持ちはいまいち乗り切らないままでした。

果たしてこの先どうなることやら...

色々な不安を抱えながら、ふわっとした気持ちのままスタートしてしまいました。