2024/12/23 10:47
身延山七面山修行走を走ってきた
○ FTRから早2週間
2週間のうちに100mileレースを2本走り、安堵したのも束の間、
今度は40kのレースに出場してきました。
その名も「身延山七面山修行走(モンクラン)」(11月30日(土))
MMMからFTRの100mileレース同士のつなぎの2週間を振り返ると、
身体の疲労に加え、「またあの距離、あの時間を...」という不安感(心の疲労)が相まって、
日々が超一瞬に感じ、結局何も調整せずレースに挑んだのでした。
それに比べ、今回は同じ2週間の間隔でのレースでしたが、
「100mileというデカイ壁は乗り越えた」、「次はたった40kのレースだ」
という安心感のおかげで、有意義に日々を過ごすことができました。
心なしか、100mileを走った身体的疲労感も少なく感じ、
40kという距離への適応に向け、着実に準備を進めることができました。
とはいえ、刺激入れや食事管理などはせず、低強度の練習しかできていませんが、
ストレスなく継続して取り組めたのは良かったです。
○ 身延山七面山修行走(モンクラン)
山梨県身延町を舞台に開催されたレース。
今年で第10回目を迎え、参加者は過去最多とのことでした。
コースはロングとショートの2カテゴリーで、
僕はロング(40キロ、2700mアップ)に出場しました。
このコースは、「修行走」というワードから連想されるように、
修験道を駆け抜けることができます。
「修行」と聞くと、キツイというニュアンス(事実キツかった)も感じ取れるのですが、
個人的には、「お寺が近くで風情がある」、「修験道だからコースが洗練されている」など、前向きなイメージの膨らみの方が大きかったです。
まずは日蓮宗の総本山である久遠寺をスタートし、
色々とお寺を経由しながら戻ってくるルートで、アップダウンはたったの3回。
コースを下見するなり、補給計画やペース配分を工夫するなり、
緻密な作戦を練らないことには、あっという間に終わってしまうのが40kという距離です。
ましてや、長い距離になれてしまい、スピード感覚が鈍っていたので、
かなり危機感を持っていました(5位までの入賞もしたいし...)。
具体的な対策としては軽量化(体重は無理なので、装備品で...)を考え、
あとは、ただただ常にいいイメージ(後半の坂も走れている自分、入賞している自分)
を持つように意識しました。
イメージトレーニングというよりかは、根拠のない自信に近いですが...
○ レース前日29日(金)
定時まで仕事をし、自宅(坂出市)でご飯を食べ風呂に入った後、出発。
2週間前の遠征が鮮明に記憶されているため、準備や忘れ物確認はスムーズに進みました。
徳島市のランナー仲間の家に21時に着き、その方の車(FTRと同じ)でいざ出発。
安定に僕は即行爆睡(本当に運転ありがとうございました)。
足に血が下りることを恐れ、助手席ではなく、
後部座席でひざを曲げた状態で睡眠しました。
普段、睡眠の途中で目が覚めることはあまりないため、
移動途中、寒さや車の微振動等で何度か目が覚めた時は、
その都度「もう朝来たの!?」と心配になっていました。
そして、朝4時ごろに会場に着き、受付が始まる7時ごろまでさらに寝ました。
○ レース当日30(土)
トイレに行こうと車から外に出ると、予想より寒さを感じず、風も穏やかであったため、
「いいねっ」と口ずさみなだら、1歩踏み出すと、
「あいやぁ」と力のない声がポロリ。
ひざに何かが詰まっている感覚で、屈伸するとミシミシいうのでした。
「これはまずいな」と思いながらしばらく歩くと、次第に落ち着き、
瞬間的な痛みはありましたが、大したことではないと悟りました。
シャトルバスで2.5k先の会場に移動し、指定された民宿に荷物を預けました。
各民宿では荷物預け以外に、レース後の入浴や後夜祭までの待機(仮眠)もでき、
暖房が効いててWi-Fiもあり、誰しもにとって楽園なのでした。
また、身延町の町並みは、koboトレイルの際に訪れた奈良県の吉野町に似ていて、
町全体が温かく、時がゆっくりと流れるかのような空間が広がっていました。
とはいえ、9時15分からレースが始まります。
必携品は、シェルと携帯コップとヘッドライトの3点のみ。
僕は必携品に加え、空の500mlフラスクとANDO3つをザックに入れ、
ニューハレテーピングを持ったままスタートラインに立ちました。
ここで、数あるブース出展の中からFTRでお世話になったニューハレニキを見つけます。
まさかの再開に嬉しくなり、無料で貼ってもらう列にちゃっかり並びました。
FTRの時は忙しそうで、あくまで貼ってもらうだけでしたが、
今回は少しお話を。
「疲労はありますが上位に食い込んで見せます」と宣言しました。
やる気に加えモチベーションも高まり、いざ出陣と思っていたら、
何とニューハレのブースの裏にインフルエンサーの「かんちゃん」が。
とても寒そうにしているところに声をかけ、すかさず一緒に写真を撮ってもらいました。
これで、準備万端。気分的に最高のスタートが切れました。
(レース後に写真を見ると、僕のスケベな笑みの隣には、
さっきまで寒そうにしていた表情からは想像できないほどの「かんちゃん」の笑みが...)